やっぱりAMDが好き!編
久しぶりにAMDで組んでみました。
その1・「買った」 |
メインマシンがブッ壊れました。
一般人ならげんなりするよなバッドラック、でも自作派にとっては新しいマシンを作る絶好の口実です。
しかし言いたくはありませんが、とかいいつつ最近口癖になってますが、私は金がない。
金がないとパーツは買えません。
仕方なく古いパーツを組み合わせて騙しだまし使ってました。
PC-CHIPS M863G
MobileAthlon2100+搭載済みマザーです。
ああ、そんなのあったよね。大昔に。
しかしこれが手持ちの予備で一番高性能なのです。
…わし、本当に自作派だろうか。メモリ(もちろんDDR)は512 + 256MB。
HDD(もちろんIDE)は120GB。
そして対応グラボは、もちろんAGP。
DVIを出力できるAGPグラボの手持ちがありません。
押し入れから15インチディスプレイ(液晶じゃないよ!)
を引っ張りだし、オンボードVGAでつないでます。
もう、「動けばなんでもいいや」って感じ。
パーツ配置もどことなく投げやりです。
いったんマルチコアの速さを覚えると、何もかもがスローモーションなこのマシン。ネット見るだけでもストレスがたまります。
それよりなにより、いつまでもこんなマシンにしがみついていては情けない。自作派のなけなしのプライドが疼きます。
悶々とした数カ月ののち、ようやく1台組める余裕ができました。
行くぞ、日本橋へ!
買ったぞ!
マザボ!
AsRock A780GM-LE/128MCPU!
AthlonUX2 240
よかったね。
せっかく久しぶりに買ったパーツなので、少し説明させて下さい。
AsRock A780GM-LE/128M
「AMD 780G」搭載のMicro-ATXマザーボード。
AMD 780Gは従来にない強力なオンボードグラフィックスを搭載し、発売当初は大いに話題になったチップセット。
是非使ってみたい、そんな思いが2年越しでかないました。
このマザボは780Gを積んだ板の中ではもっとも新しいもののひとつです。
780Gの描画性能を最大限に引き出すサイドポートメモリ(128MB)を搭載。
さらにAthlonUX2などの新型CPUにBIOS対応済。
サウスブリッジは改良型のSB710なので、オーバークロック耐性を底上げする「ACC」機能も使えます。
最近はローエンドでMicro-ATXな板でもこうして遊べるものが増えました。
このような廉価版でもDVIが付いているのがAMD環境最大のメリットです。
USBは後ろの6ポート、基板上に6ポート分のヘッダーピン、合計12ポート。メインマシンとして十分です。
私はいまだにシリアル(RS232C)も使うのですが、ちゃんとヘッダーピンがついてるので助かります。シンプルな付属品。
マニュアルは数カ国分掲載されてます。ヘンな日本語も載ってます。
無駄に分厚いので英語だけでいいです。
全体として不満はありません。
これだけの性能のマザボが6000円で買える時代に、多謝!CPU AthlonUX2 240
IntelのCore2攻勢に押されていたAMDですが、45nmプロセスで息を吹き返しました。
性能と発熱のバランスがよく、そして何より安い!
デュアルコアが6000円を切るなんて夢のようです。
この石に限らず、この数カ月は安くて性能のいいCPUが続々と現れています。
4コアで1万円を切ってきたAthlon II X4 620も魅力的。
IntelのCeleron E3200に至ってはデュアルコアで4500円。
今回は何よりAMDで組みたくて、中でも発熱の少ないものということでこれにしました。
えっ、240e? しっ、知りませんよそんな石。
CPUとマザボ以外のパーツは使い回し。
CPU AthlonUX2 240 (\5780-) M/B AsRock A780GM-LE/128M (\5980-) Memory DDR2-800 1GB*2 HDD 500GB グラボ (オンボード) 電源 380W (Antecケース付属品)
AMDで新規に組むのはSocket939以来、そもそもPCを組むのも1年ぶり。こーゆーことはたまにやらないと腕がなまりますね。
よし一丁上がり!
さて、ウキウキと電源を入れてのファースト・インプレッションですが、
CPUクーラー、やかましすぎ!
なんでこんなつまらないところで手を抜くんですかAMDさん。
クーラーの取り付けに悪評高いピン止めを続けるIntelもいい勝負ですが。
いっそAMDのヒートシンクにIntelのクーラーが載っかってたら、どれだけ快適だろうに。
というわけで即実行。実に快適です。
ちょっとグラグラしてるけど気にしません。このまま使うことに決定です。決しておすすめはしませんが。
すっかり静かになったマシンにXP(Pro)を入れてみてまず思ったのは、
速えぇ〜っ!
3カ月もシングルコアを使い続け感覚がマヒしてるのでなおさらなのですが。
先代のメインマシンはマザボがBIOSTAR「TF7100P-M7」で、CPUはPentium E5200。それ以外の部品は同じです。
しかし先代のマザボはメモリのデュアルチャネルに対応してなかったし、ディスクアクセスもトロい印象がありました。
(勝手に壊れやがったBIOSTARは、当分我が家への出入りを禁止します)
それに比べて今のマシンはスペック上大差ないはずですが、体感として動作がキビキビしてます。
なお、今回HDDはIDE互換で動かしてます。久しぶりの自作で浮かれすぎてAHCIとか忘れてました。
ベンチマークもとりましたが、いろんなサイトで同様の結果が載ってるので詳細は書きません。
(相変わらず「Superπ」が遅いのが妙にかわいく思えました)
3D性能は今となっては凡庸ですが、DX9世代のゲーム程度ならこれで間に合うと思います。ちょっと無責任かな。
(「Need for Speed: Most Wanted」体験版を1024*768/ディテール中程度で快適にプレイできたことを付け加えておきます)
より高性能な790GXというチップセットもありますが、3D性能が欲しいなら素直にグラボを増設すべきでしょう。
低発熱/低騒音のマシンとしては性能が優秀で、個人的には何の不満もありません。
先代のPentium E5200マシン同様、メインマシンとして十分使える感触です。
ひととおり動かして問題のないのを確かめたら、いよいよお楽しみに挑戦です。
以前の定番いじりツールは「CrystalCPUID」でしたが、今は「K10Stat」という、これまた強力なツールがあります。
ドキドキしながら動かしてみます。
負荷を4段階に分け、それぞれにCPU速度(倍率)と電圧を設定。
基本的に「CrystalCPUID」と同じですね
さっそくいじります。最初は慎重に、次第に大胆に。
このCPUはデフォルト電圧が1.425Vとやや高めです。
マザボのせいか電源のせいか、さらに若干電圧が上乗せされてます。
何も対策しないで使うのは非常に不安。
そういう意味でもこの手のツールは必須でしょう。
〜 なぜ設定をいじるのか? 〜
電圧にしろクロックにしろ、PCは最初から最適値で動いています。なのになんで設定をいじる必要があるんでしょう?
そりゃ、なんといっても「楽しいから」です。でもそれ以外のメリットもあります。特にAMD環境の場合は。
AMDのCPUはIntelに比べて価格の安さが魅力ですが、消費電力や発熱の点で劣ります。
設定をいじることで消費電力が下がるのです。特にAMDはINTELより設定できる幅が大きいです。
設定次第ですが、アイドル(無負荷)時で数W、高負荷時で10W以上。
消費電力が減れば発熱も減ります。発熱が減れば強力なファンで冷やす必要がなくなり、静かなマシンが組めます。
PCで音楽を聴く自分には死活問題なのです。
AthlonUX2には末尾に「e」のついた省電力版もありますが、設定をいじれば通常品でも省電力版に近い電圧まで落とせます。
AMDのCPUはINTELに比べていじりがいがあります。だから好きなんです。
電圧を相当落としてもこいつはビクともしません。
調子にのってBIOSでFSB(だかなんだか)も1割上げました。それでも音を上げる気配もありません。
こいつはいい。
しかし破局は突然やってきました。
まったく、何の前ぶれもなくシステムダウン。
その際、虎の子の親指シフトキーボードが電気的に壊れたみたいです(ショック)。
改めてオーバークロックのリスクを思い知りました。
(直るかなあ、キーボード)
今までの経験ではマシンが不安定になる予兆はなんとなくわかったのですが、今回はまったくそういうのなし。
限界は高いけど、限界超えたらあっという間みたいです。このシステム。
で、結局電圧下げはこの程度のところに落ち着きました。
FSB(だかなんだか)は5%UPにとどめました。
現在この状態で性能、発熱、安定性いずれも問題ありません。
あとから知ったのですが、AMDからも公式のオーバークロックツール「AMD OverDrive(AOD)」が出ています。
このツールでは自分のマシンのオーバークロックの目安も調べられるらしい。
「AOD」と「K10Stat」は共存させないほうがよさげなので、先にAODで限界を調べ、結果をK10Statに反映させればいい感じ。
機会があれば試します。
その6・「今回のマザボ(AsRock A780GM-LE/128M)について」
数多の780G搭載マザボの中で、今回はAsRockかFOXCONNと決めていました。理由は「使ったことないから」です。
「サイドポートメモリ」を搭載、サウスブリッジが新型のSB710、そして値段等の理由で最終的にこれに決めました。
実際に使ってみて非常に好印象を持ちました。必要なものは全部ついてます。
特にこの値段でSB710を搭載しているのが評価高かったです。SB710なら「ACC」が使えます。
(私はオーバークロックにも「4コア化」にもほとんど興味はありませんが、降圧耐性があがるのは魅力的です)
USBも12ポート使えれば余裕だし、シリアルポートも(ピンだけ)ついてるので助かります。さらにはIrDAポートのピンまでついてる!
(こんなの使うのかって? ええ実は使いました)
逆に余計なものは何一つついてないのも、すがすがしくていいです。
メモリスロットも2つきりですが、発熱を気にして片面実装にこだわる自分にはメモリの4枚差しなどありえませんし。
〜 コンデンサについて 〜
最近のマザボは固体コンデンサ全盛ですが、こいつはVRM周りだけPanasonicのFLシリーズで、あとはほとんどがニッケミ製電解コンデンサのようです(その他、一部外国製のものあり)。
確かに固体コンデンサは性能がいい。しかし高価でもある。
オーディオいじりを趣味にしている私からみれば、最近のマザボに贅沢につけられている固体コンデンサだけでマザボの値段を超えてしまうように思えます。そうでないなら相当安いコンデンサを使っているはずで、逆に「品質に問題ないのか?」と心配になります。
5年ほど前に起きたマザボの大量死事件(原因は海外の不良コンデンサ)以来、ユーザーがコンデンサにこだわるのはわかります。しかし「固体コンデンサ=安心」というのは短絡的だと思います。素性のしれない固体コンを使われるより日本製の電解コンのほうがよほど安心です。
そもそも固体コンがもっとも性能を発揮するのはVRM等の電源周りで、周辺部分のコンデンサに固体を使おうが通常品だろうがたいして違いはありません。産業用のマザボをみればわかりますが固体コンデンサは要の部分にしか使われてません。それがスマートなやりかたというものです。
固体コンデンサは一般的に経年劣化が少ないので同じ板を長年愛用するならよい選択肢でしょう。しかしコンデンサにこだわるマニアに限って1年毎にマザボを買い換えたりするのが現実というものです。要するにオーバースペックです。
昨今の固体コンデンサてんこ盛りマザボは、性能を重視したというより単に「見栄え優先」の感がぬぐえません。
ただしこの板、BIOSの設定がシビアです。
試しにオンボードグラボのメモリをサイドポートのみにしてみたら起動しなくなりました。
OS上では大胆に落とせるCPU電圧も、BIOS側ではほんの少し下げただけで起動が不安定になりました。
BIOSの完成度が低いのかもしれません。
そんな些細な不満はありますが、使い始めて10日あまり、まずは文句なしです。いい板に巡りあえたと思います。
この板の唯一最大の難点は、「ドスパラでしか売ってない」ということではないでしょうか。
まとめ
メインマシンの修復という目的だけなら、今回は壊れたマザボの代わりを買ってくれば済みました。
でも、どうしてもAthlonで組みたかったんです。
理由はただ「好きだから」。
今まで使ってたPentiumDCが嫌いになったわけじゃありません(いずれ使い回します)。
INTELとAMD、今はどっちも好きなんです。
たとえ後ろ指さされてもいい。私は禁断の恋に走ります。おっちゃん頑張るよ!
ところでAsRockといえば自作派の間では変わった板を出す「変態」メーカーとして有名です。最近では785Gチップ搭載のソケット939マザーとか出してますね。目が点になるほどありえない構成で、さすがは変態。しかも売り上げランキング1位とか、日本全国どんだけ変態好きなんざましょ。
いいなあ、みんなお祭りか。うちは939環境は残らず手放してしまったからなあ。
最新チップ載せたソケット7マザーとか出してくれたら泣きながら買うと思いますが。
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