飽くなきサイレントPCへの挑戦
以前からパソコンの静音化には力を入れてきたが今回は徹底的にやる事にした。目標は『クラシック音楽の鑑賞に耐える』静かさ。
戦略としては今まで試みてきた『発生した騒音をいかに閉じ込めるか』から一歩進んで、『いかに騒音を減らすか』に重点をおく。元から絶つのだ。
騒音源1.CPUクーラー
CPUの大きさに合わせた小型ファンのため高回転で耳障りな音を出す。
対策
クーラーの回転数を落とす。
今回、K6−2+という本来モバイル用のCPUを使うので発熱量は少ないと予想、回転を落としても大丈夫と判断した。本来の12V動作を5Vまで供給電圧を落とす事で対処。
成果
騒音は格段に減少した。
騒音源2.電源ファン
CPUクーラーほど高回転ではないはずだが、同じくらいやかましい。
対策
CPUクーラー同様、供給電圧を落とし、回転数を落とす。
電源付属のファンを外し、単体の8cmファンを購入(480円の安物)し、CPUクーラー同様電圧を落として動作させた。
成果
騒音は劇的に減少した。
騒音源3.HDD
「カリカリカリ…」というアクセス音は気にならないが「ジジジ…」というアイドル音がすごく気になる。
対策
静かなHDDを使う。
静かだと評判のIBMのHDDを購入。(5,400回転、40GB)
しかしこのHDDでさえ私を満足させるには至らず。結局Quantum製の4,500回転の物に買い換えた。なんという贅沢だろう。一カ月のうちに40GBのHDDを2つも買うとは。
成果
Quantum製HDD(Fireball
lct20)は、音自体は「大きい」が低めの音にアレンジしてあるので、さほど「うるさい」と感じない。我慢できるレベル。
ただ残念な事にHDDとしての性能(スピード)はIBMのものに比べ明らかに遅い。あらゆる動作が常にワンテンポ遅れる感じだ。WDの最新型が静かでスピードも悪くないらしいのだがこれ以上HDD買うわけには…
騒音源4.CD−ROMドライブ
実はこいつが一番やかましい。
対策
よい対策を思いつかないので何もしていない。できるだけ使わないようにしている。
頻繁に使うものは仮想CD化してHDDに入れてしまう。
以上のように騒音源に対策を施すとともに、鉛入り防音シートで内部をくるむ得意技を併用した。その結果、ほぼ満足のいくレベルまで騒音は減少した。クラシック音楽を聴くにはつらいが、手持ちの旧型ノートパソコンよりは静かだ。今回のチャレンジはおおむね成功といえよう。
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