エムブレム編
パーツショップとかにはインテルやAMDのエムブレムが売られてる。自分のパソコンにはっつけて喜ぶためのものだ。しかもそれなりに人気がある。その気持ちは分からなくもない。でもどうせなら自分だけのエムブレムをつけたいじゃないか。自作派を名乗るならばエムブレムも自作するべきだ。
なんでも七宝焼きでオリジナルエムブレムを作るというのがあるらしいが、私のおすすめはもうちょっとお手軽なアクリル焼きだ。子供の頃、アクリル板に絵を描いて、それをオーブンで焼くとキューッと縮まるっていうやつ、やったことあるでしょ。あれです。
アクリル板は近所のプラモ屋(っていっても最近なかなかそういう店はなくなってしまったけど)や画材屋さんで売ってると思う。0.2〜0.3ミリくらいの厚さのものがいいだろう(値段は一枚50円もしないと思う)。基本的にはそれに絵を描いて焼くだけなのだが、やった事ある人ならわかると思うけど、
焼いて縮む時に、縦と横の長さの比が変わってしまうのだ。
うちのパソコンの場合、エムブレム取り付け場所の大きさが24ミリ×24ミリで、それにあわせようとすると、56ミリ×54ミリの大きさのアクリル板を焼くとちょうどいいとわかった(試しに焼いてみて調べた)。
という事は、そこにそのまま絵を描いても、縦横の比率が変わるので絵がつぶれるようになってしまうって事だ。ちょっとくらい比率が変わってもいい、という人や、少し縮んだほうが女の子の絵がロリっとしたりプニっとしたりしてちょうどいいや、という人もいるだろう。だが縦横を誤ってしまうと、ロリロリやプニプニどころか、モディリアーニやムンクになってしまうのでお気をつけあそばせ。
私は縦横比をきっちりしたいので、下絵を描いてパソコンにとりこむ事にした。
別にCGやろうというわけではないのでいい加減に鉛筆で描いた絵をいい加減にスキャンしている。 で、CGソフトにはたいてい、縦横比を変える機能がついているのでそれを使う。私の場合、ペイントショッププロの「画像」−>「リサンプル」か、フォトデラックスの「サイズ」−>「写真サイズ」で変更する。 |
ついでだからだいたいの色のイメージと、ロゴの位置なんかもパソコンで入れてみた。 |
最後に、画像を左右反転させる。本物のアクリル板に色を塗る時は、裏から塗るからだ。 |
で、アクリル板の大きさに合わせてプリントアウトする。そのプリントアウトにアクリル板を重ねて、上から油性ペンでなぞっていく。 「二度手間じゃないか」と怒られそうだが、ちゃんと下絵があったほうが結局描きやすい。 |
線を描き終えたら色を塗る。私はアクリル絵の具を使ったが、油性のマーカーなどでもいいと思う。 アクリル絵の具で塗る際に気をつけたいのは肌の色。焼くと小さくなって色素の密度があがるので、思っていたより色が濃くなる。それを見越して白っぽく塗ろう。それに厚塗りしすぎると焼いた時にボロボロはがれてしまう。なかなか難しいのだ。 |
塗ったものを表側から見たところ。CGと違って塗り直しのきかないのが、味があってよい。いかにも「手作り」って感じだよね。(ものはいいようだ)。 |
これをオーブンに入れて焼く。あとは運を天に任せるしかない。しばらくするとスルメみたいにうねうね踊り出す。何度見ても楽しいものだ。うねうねが終わるまで待って取り出そう。熱いので気をつけて。
一つ目のは縦横比を間違えたのと、肌を厚塗りしすぎて失敗。結局もう一度作り直した。やはりある程度の試行錯誤は必要かと。 |
これでエムブレムは完成だ。あとはパソコンに張り付けるだけ。張り付けるのは両面テープでもかまわないが君が男の中の男、自作派の中の自作派ならとるべき道はただ一つ。そう、
ここは迷わずシリコングリス。
それでこそ自作派ってもんだよね。
これで君だけのオリジナルパソコンの完成だ。
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